ボウリングのプロテストから「アベレージ200」のヒントをつかんでみましょう。
ボウリングは、年齢や性別を問わず誰でも楽しめるスポーツです。しかし、ボウリングの道を究め、プロの領域に達するためには数多くの技術や知識が必要です。
プロボウラーたちは、どのようにして高いアベレージを維持しているのでしょうか。
今回は、プロテストの試験内容や基準を参考にしながら、アベレージ200を目指すための具体的なヒントやコツご紹介します。
プロテストを受けるつもりがないボウラーでも、スコアやアベレージの目標設定やレーンの攻略にも役に立つので、プロの条件を知っておきましょう。
ボウリングのプロテストからアベレージ200のヒントを得る

ボウリングは、知識やボールなどの道具がなくても、ボウリング場に行けば手軽に楽しむことができるスポーツです。
間口が広いボウリングですが、プロテストを受けてプロになる道は簡単ではありません。
ボウリングは能力が数値化されるスポーツ
ボウリングはスコアを競うスポーツです。
球速や球質、ボールの曲がり具合など、上手いか下手かの基準はいろいろあります。でも、スコアを競うスポーツである以上、ボウリングを上達したいと考えるなら、ハイスコアや高いアベレージを出すことは必要です。
プロがいるスポーツでもあるため、上手くなりたい人はプロを目指す人のレベルを参考にするのが上達の近道になります。
プロテストを受けるかどうかは別として、ボウリングのプロの基準を知っておくことでレベルアップできます。プロテストの基準は、ボウリング上達の1つの目標にもなります。
受験生のスコアの動きを見るだけでも、ヒントをつかむことができます。今回は、プロテストの基準からアベレージ200には何が必要かを学んでいきましょう。
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ボウリングのプロテスト【受験資格】

ボウリングでプロになるには、プロテストに合格する必要があります。
プロテストは、公益社団法人日本プロボウリング協会が行っています。詳細は、公益社団法人日本プロボウリング協会のサイトを確認してください。
公益社団法人日本プロボウリング協会公式サイト>>https://www.jpba1.jp
受験資格
ボウリングが上手だからといって、誰でもプロになれるわけではありません。
ボウリングの受験資格には、在籍5年以上のプロボウラー2名の推薦が必要です。推薦条件は、男子と女子で異なります。
なお、実技テストでは、補助器具の使用は認められていません。補助器具とは、手の甲や手首を固定する器具のことを指します。
男子の受験資格
男子の受験資格は、前年度30ゲーム以上でアベレージが190以上を有すると認められた者
女子の受験資格
女子の受験資格は、前年度30ゲーム以上でアベレージが180以上を有すると認められた者
ボウリングのプロテスト【試験内容】

第一次テスト、二次テスト、三次テストがあります。テスト内容は男子と女子で異なるので注意してください。
第一次テスト
第一次テストは実技試験です。
男子の第一次テスト
男子は、1日15ゲームで4日間、トータル60ゲームを投球します。合格基準点は、60ゲームでアベレージ200です。
女子の第一次テスト
女子は、1日12ゲームの4日間、トータル48ゲームを投球します。合格基準点は、48ゲームでアベレージ190です。
第二次テスト
第二次テストも実技試験です。
試験内容は第一次テストと同じです。西と東の会場で試験を行うため、ホームグラウンドではないエリアでの投球があります。
男子の第二次テスト
男子は、1日15ゲームで4日間、トータル60ゲームを投球します。合格基準点は、60ゲームでアベレージ200です。
女子の第二次テスト
女子は、1日12ゲームの4日間、トータル48ゲームを投球します。合格基準点は、48ゲームでアベレージ190です。
第三次テスト
第三次テストは筆記試験と面接などがあります。
一次テストは東と西に分かれて行われます。二次テストは東と西の両方の会場で試験を受けます。
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ボウリングのプロテストからアベレージ200のヒントをつかむ

- レーンコンディションをつかむスピード
- プレッシャー耐性
- 難しいレーンでもあきらめない
ボウリングのプロテストの試験内容からボウリングの上達のヒントをつかみましょう。
プロテストは男女ともに1ゲームごとにレーンを移動します。ボウリングをしている人なら、この難しさがわかるはずです。
レーンコンディションをつかむスピード
ボウリングの難しさは、レーンや投げる時間帯によって、レーンコンディションが異なることです。ボウラーが回転をかけた投球を続けることで、オイルが削られてレーンの状況も変化します。
投球技術だけでなくレーンコンディションを掴む技術が必要です。
同じレーンコンディションで投げることができるとボウリングの難易度は下がります。これは、ボウリングの理論を知っている人ほどハイスコアを出すことができるスポーツだからです。
しかし、オイルの状況は時間が経つだけでも変わるため、全く同じレーンコンディションで投げることはありません。ボウリングを上達するためには、投球技術だけではなくレーンコンディションをつかむ技術が必要なのです。
いいレーンに当たったときに確実にハイスコアを出す技術
プロテストがアベレージという定量評価の判断である以上、いいレーンに当たったときにハイスコアを叩きだすことは重要です。
中級者以上は、レーンのコンディションを意識します。毎回、球速や曲がりが不安定であれば、レーンの状況をつかみにくいです。レーンコンディションを早くつかむためには、安定した投球ができるようになることが近道です。投球が安定している人ほど、レーンの状況をつかむのは早くなります。
ホームグラウンドでも、オイルパターンが違えば(投げるレーンが変われば)全く異なるレーンになります。初めて投げるレーンで、すべてのゲームで200アップをするのは難しいです。いかに早くレーンの状況をつかみスコアを出していくかがアベレージアップには重要です。
プレッシャー耐性
上手なボウラーに囲まれて、まわりでいいスコアを量産されるとプレッシャーになります。プロテストや試合などで、周囲でハイスコアが出ると落ち込むボウラーがいますが、ボウリングは自分との戦いです。
レーンと向き合い、自分の投球を続けることができるかがポイントです。プレッシャーに弱いと、普段のパフォーマンスを発揮するのも難しくなります。
緊張を克服し気持ちを安定させるために、投球前のルーチンを決めておくのも1つの方法です。
難しいレーンでも諦めない
プロテストでは、どんなレーンでも「スコアを崩しすぎないこと」、「途中であきらめないこと」が重要です。
受験生のスコアを見る限り、プロテストを受けるレベルでもロースコアになる難しいレーンがあることがわかります。
セミプロレベルの受験生でも150~160あたりが出るレーンがあります。
難しいレーンでズルズル崩れてしまわないことが大切です。悪いスコアが出ても気分を切り替えて次のゲームができるよう意識しましょう。
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プロボウラーの強みを理解してアベレージ200を目指す3つのコツ

- レーンコンディションをつかむスピード
- 爆発力
- 勝負強さ
ボウリングは、プロとアマチュアの差が少ないスポーツと言われています。
1回の試合であれば、調子が良ければプロに勝つアマチュアもたくさんいます。単発のスコアであれば、中級者以上は差が出にくいスポーツなのです。
しかし、ボウリングはプロとアマチュアの差がないスポーツではありません。ゲーム数が多くなるほど、プロとアマチュアの差は大きくなります。
プロとアマチュアの差から学べることは多いです。
プロ顔負けのアマチュアがいるのは確かですが、そこそこ上手いレベルのアマチュアではプロに勝ち続けるのは難しいのです。
レーンコンディションをつかむスピード
ボウリングのプロテストの試験内容からもわかるように、ボウリングはレーンコンディションをつかむスピードが重要です。
プロボウラーは、1ゲームごとにレーンを移動してもアベレージ200を出すことができます。プロは、どんなレーンコンディションでもスコアを出す方法を知っています。
プロとアマチュアの差の1つは、レーンを読むスピードです。
普段からレーンを読む力を身につけておきましょう。レーンを早く読むためには、投げるコースを変えたり、投げるボールを変えたりする工夫が必要です。
爆発力
プロとアマチュアの差は、投球の安定感の差です。
投球でバランスを崩したり、フォームが不安定なプロはいません。スポーツとしてボウリングをするのであれば、体幹を鍛えることも必要です。
プロは安定感があるため、ストライクが出始めると止まりません。アマチュアでも、投球が安定しているボウラーはストライクが続きます。
ボウリングを上達するには、安定した投球ができることがポイントです。練習のときは、投球を安定させることを意識しましょう。
勝負強さ
プロとアマチュアの差は、勝負強さの差です。
当然ですが、プロはボウリングで生計を立てています。アマチュアは娯楽の延長線上にボウリングがあります。
生活がかかっている人と、生活がかかっていない人では差があるのは当然です。ボウリングを上達したいなら、精神面を鍛えることが大切です。
どのような状況でも、生活がかかっている人をイメージすれば、1投1投を大事にすることができます。
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【まとめ】ボウリングのプロテストから学ぶこと

ボウリングのプロテストから学ぶことのまとめをしておきましょう。
ボウリングは、楽しみながら上達するのが一番です。
上達するために難しいレーンばかりで投げる必要はありません。難しいレーンを経験した後に、得意なレーンで投げるとハイスコアが出やすくなります。
自分の得意なレーンがわかってきたら、たまには得意なレーンでハイスコアを狙いにいきましょう。
ボウリング上達のコツはホームとアウェイを持つこと
ホームグラウンドを持つことは、自分が得意なオイルパターンを見つけることにもなります。
アウェイでは普段と違うレーンで投げることで新たな課題や発見があります。いろいろなボウリング場に遠征して、普段遅いレーンで投げている人は、速いレーンで投げるなどの工夫をしてみましょう。
難易度の高い外側まで速いレーンを経験しよう
外まで速いレーンも難しいレーンの1つです。
入射角度をつけにくく、ボールも滑りやすくなります。ボールが滑り、普段より入射角度が浅くなると残るピンも変わります。いつもと違うピンが残るので、良い練習になるはずです。
速いレーンはストライクゾーンが狭く、ストライクを続けるためには相当な集中力が必要です。普段、ハイスコアレーンで外に膨らませてストライクコースに投げている人は、速いレーンに挑戦してみてください。
ボウリングのプロテスト受験生のスコアから学ぶ5つのこと
- 投球を安定させてレーンコンディションを早くつかむ訓練をする
- イージーミスをしない
- ぎりぎり200で推移せずいいレーンに当たったときにハイスコアを出す
- 難易度の高いレーンでも腐らず出せるスコアを出す
- いろんなレーンコンディションで練習をしておく
プロとアマチュアの差を理解して3つの訓練をする
- レーンコンディションを掴むスピード
- 爆発力
- 勝負強さ
ボウリングで精神面を鍛える5つのポイント
- 練習量からの自信をつける
- 自分の強みを知る
- 試合などを経験して緊張感を持った投球をする
- ボールの指穴を調整してストレスなく投げられるようにしておく
- 深呼吸をするなど投球前のルーチンワークを決めておく

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