ボウリングはボールの曲げ方を知れば楽しさは倍増する。
ボウリング場に行ってまわりを見渡せば、ボールを曲げようとする人が多いことに気づく。マイボウラーだけでなく、ボウリングをする人にとってボールを自由に曲げてコントロールすることは楽しいことなのだ。
今回は、ボウリングの球種について学んでみよう。ボールを我流で無理やり曲げるより、しっかりと基本を覚えておくことでフォームを安定させることもできる。変なクセがつく前に、基本をしっかりと学んでおこう。
【ボウリング】ボールの曲げ方は遅いレーンで覚える
ボウリングで、ボールの曲げ方を覚えるときは遅い時間に練習してみよう。
ボールの曲がり方は、ボウラーの技術だけではなくレーンコンディションによっても変わる。速いレーン(曲がらないレーン)ではあまり曲がらない人も、遅いレーン(曲がるレーン)だとボールが大きく曲がる。
ボールが曲がる投球をしたいなら、遅いレーンでボールが曲がる感覚を覚えるのが近道だ。
ボウリングに行く目的はスコア?それともボールを曲げること?
いいスコアを出したいなら、みんなが投げたあとのオイルが減った遅いレーン(曲がるレーン)よりも、オイルがきれいに残っている速いレーン(真ん中にオイルが残っているレーン)で投げるほうがいいスコアが出やすい。
でも、スコア度外視でボールを曲げる練習をしたいのであれば、遅いレーン(曲がるレーン)でボールが曲がる感覚をつかむことで、回転のかけかたを覚えることができるのでおすすめだ。
ボウリングのボールの曲げ方(球種)を知ろう
ボウリングで、ボールの曲げ方を知るには球種を知ることが近道になる。
ボウリングには、いくつかの球種がある。ボールを曲げるといっても、指の抜き方や球速、レーンコンディションによっても曲がり方は変わる。同じ球種を投げても、速いレーン(曲がらないレーン)か遅いレーン(曲がるレーン)で、曲がり方は全く変わってしまう。
同じ投球をしているのに、前回投げたときとボールの曲がりが違っても、投球がおかしいとは限らないので、無理に曲げようとせず、フォームや指の抜き方を安定させることに集中しよう。
曲がらないレーンで無理に曲げようとしない
朝1番の時間帯に投げに行くと、外までオイルがたっぷり塗られていて全く曲がらないレーンに当たることがある。
「いつもは曲がるのに」とむきになって曲げようとするとフォームが崩れてしまうので注意が必要だ。レーンコンディションに合わせてボールを変えるか、投げるコースを変えるなど工夫が必要だ。
球種だけでなく、投げるレーンによっても曲がり方が変わると覚えておこう。
ボウリングのボールの曲げ方(球種)
- フックボール
- カーブボール
- ストレートボール
- バックアップボール
フックボールとは
【ボウリング動画】フックボール
フックボールは、ピンの手前でボールが曲がる球種。
ピンの手前までまっすぐボールが走るため、比較的コントロールのしやすい球種だ。ボールを曲げたい人はまず、基本であるフックボールを覚えること。
マイボール1個ならフックボールを覚えてスペアの練習もしておこう
曲がるボール(1投目のボール)と曲がらないボール(スペアボール)を使い分けず、使用するマイボールが1個なら、コントロールがしやすいフックボールを投げるのがおすすめ。
初心者の間は、1投目はフックボール、2投目はストレートボールと投げ方を変えるよりも同じフォーム、同じ球速、同じ曲げ方で投げることが重要だ。安定したフォームで投げることができるようになれば、ボールの軌道も予測しやすくなるので、諦めずしっかりと練習しよう。
ポケットに入っているのに、8番ピン10番ピン、5番ピン10番ピンなどのスプリットがよく残るなら球が弱い可能性がある。スプリットにならないよう、カーブボールで角度をつける、回転数を上げるなどの対策をしてみよう。
カーブボールとは
【ボウリング動画】カーブボール
カーブボールは、手前から大きくボールが曲がる球種。
フックボールに比べ球速が遅いので、ピンの手前で回転がなくなってしまうことがある。ある程度の球速で回転数が多い球を投げられる場合はフックボールより破壊力のある球になる。ポケットに角度をつけることでストライクの確率を上げる投法だ。
ローダウンとカーブボールは違うの?!
手首のスナップを使って回転数を上げるローダウンと言われる投法はパワーフックと呼ばれている。ローダウンはカーブボールと同じように曲がるけど、ピンの手前まではまっすぐボールが走りピンの手前で急激な角度で曲がるためカーブボールとは若干軌道が違う。
ストレートボールとは
【ボウリング動画】スペアボールでストレートボールを投げる
名前の通り、ストレートボールはピンまでまっすぐ転がる球種。
ストレートボールを投げるメリットは狙いやすさ。中級者以上になると確実にスペアを取るために、ストレートボールを投げるか、スペアボール(曲がらないボール)でストレートボールのコースを投げるようになる。
1本だけを狙うスペアならストレートボールがおすすめ
1本のピンを倒すのにボールの破壊力はいらない。
ボールが曲がる前に、ピンに当ててしまうことが理想だ。球速を上げてストレートボールでスペアを取る習慣をつけよう。フックボールやカーブボールを投げるようになると、ボールがピンの手前で曲がるため10番ピンが取りにくくなるのでスペアボールを買っておこう。
指の抜き方や角度を変えるよりも、スペアボールをうまく活用してストレートボールを投げるようにするのがフォームが崩れにくくおすすめだ。
ストレートボールは1投目には適さない投法
ストレートボールは、1投目には適さない投法。
フックボールなどの曲がるボールは入射角度がつくのでストライクゾーンが広くなる。逆に、ストレートボールは入射角度をつけにくいためストライクゾーンが狭くなる。
ストライクを続けるハイスコアを狙うなら1投目はフックボールかカーブボールを投げることを目指そう。ストレートボールは、スペアを狙うときに投げるようにするとスコアが安定する。
バックアップボールとは
ボールがピンの手前で右に曲がる球種。※左利きはその逆
バックアップボールは、ハウスボールで投げている女性に多い球種。手首が柔らかく、ボールをリリース時に時計回りに手をまわしてしまうとバックアップボールになるのだ。手首を痛める心配もあるため、できればフックボールを投げられるように投球を修正しておきたい。
バックアップボールで投げる場合は、ピンアクションが左利きボーラーのフックボールと同じ。ボールが右に曲がっていくためポケットは1番ピンと2番ピンの間になる。
個人的にはおすすめはしないけど、プロでもバックアップボールを投げている人もいる。バックアップボールを投げたい場合は、けがをしないようインストラクターなどの指導を受けるようにしよう。
ボールを曲げるならマイボールがおすすめ
ボウリングで、ボールの曲げ方を知りたいと思ったらマイボールを買う時期。
基本的に、お店に置いているハウスボールは曲がらない構造になっている。サムレスで大きく曲げることもできるけど、マイボールを作ってしまえばボールの曲げ方の幅も広がるのでおすすめだ。
ボウリングを続けていると、最初は曲げたい気持ちだけだったものが気づけばいいスコアを出したいと考えるようになる。我流で変な癖をつけるよりも、最初に基本を知った上で自分なりにアレンジしていく方がうまくなる。
変に曲げる癖をつけてしまうと2投目の投球が安定せずスペアを取る確率も下がる。
いいスコアを出すためにはスペアを取ることが重要になる。正しい回転のかけ方を覚えると思い通りの投球ができるようになるので、ボールを曲げたい人はマイボールで曲げる練習をしよう。
マイボールの利点
- 自分の指に合わせて作ることができる
- 曲がる構造のボールがある
- 曲がらない構造のボールがある
- 毎回同じボールを投げることができる
ボウリングのボールの曲げ方(球種)まとめ
ボウリングの『ボールの曲げ方』を覚えるためのまとめ。
ボウリングのボールの曲げ方(球種)まとめ
- レーンによって曲がり方は違う
- 指を抜く角度でボールの曲がり方は変わる
- 球速が速ければ曲がりにくく球速が遅ければ曲がりやすい
- ストライクを続けるには入射角度が重要
- 1投目はフックボールが理想
- 1本残ったときはストレートボールで確実に取る
- バックアップボールを投げている人は早めに修正を
- ハウスボールは曲がらない構造になっている