ボウリングのスペアの基本は、キーピンを狙うことと対角線上から狙うこと。
ボウリングでスコアアップするにはスペアを攻略することが近道。スペアを取ることができるようになると200アップすることが近くに感じるようになる。なぜなら、スペアを取る技術がストライクを続ける技術に直結するから。
今回は、スペアの基本を学び200アップに近づくヒントをつかんでみよう。
【スペアの基本】5つのポイント
- 1投目でできるだけ多くのピンを倒す
- スペアの取り方を知る
- キーピンを狙う
- 対角で狙う
- 狙う方向に体と足を向ける
ボウリングのスペアの基本は、スペアの取り方を覚えること。
スペアが取れないのは、コントロールの問題ではなくスペアの正しい取り方を知らないから。スペアの取り方がわかれば、スペアの難易度はグッと下がる。ボールだけで取れるスペアを取るだけでもアベレージを大きく伸ばすことができるのだ。
1投目でできるだけ多くのピンを倒す
ボウリングはピンを倒すスポーツ。
1投目でできるだけ多くのピンを倒すことがポイントになる。もし、ストライクが出なかった時のスコアを比較してみよう。
1投目で9本を倒したときのスコア。
1投目に5本しか倒せなかった場合のスコア。
1投目に倒すピンが9本か5本かだけで、スコアに40ピンの差が出るのだ。
もちろん、すべてスペアを取ったときのケースだが、1投目に1本でも多く倒しておくことが重要な理由がわかるだろう。
1投目で1本でもピンを減らしておくことは、スペアの確率を上げることにつながる。ピンはボールで倒すのが理想。残っているピンが多いとボールだけでスペアが狙えず、ピンアクションに頼ることになる。
1投目でできるだけ多くのピンを倒すことを意識しよう。
スペアの取り方を知る
スペアを取る確率は、スペアの取り方を知っているかで変わる。
例えば、下図は、3番ピンと10番ピンが残ったベビースプリット。左右どちらの取り方でもスペアを取ることができる。
スペアを狙うときは、左図のように3番ピンと10番ピンの間にボールを投球することでスペアの確率を上げることができる。左図は、3番ピンの右側に当たったボールが右側にはじかれ10番ピンを倒すコース。右図は、ボールに弾かれた3番ピンが右方向に飛んで10番ピンを倒すコース。
ピンを飛ばして取るコースは、ピンが飛ぶ角度を考えないといけないためスペアが取れるコースの幅がせまくなる。200アップを目指すなら、ピンを飛ばす派手なピンアクションのためにシビアなコントロールが要求されるコースに投げるのはやめよう。できるだけ、スペアを取りやすいコースを狙うことが重要なのだ。
キーピンを狙う
キーピンとは一番手前に残っているピンのこと。
スペアを取るときはキーピンを狙うことを意識しよう。
スペアを取るときに考えることは、キーピン(残っているピンの一番手前のピン)の左側を狙うのか正面を狙うのか右側を狙うのかを判断するだけ。難しく考えずに、どこを狙うか迷う残り方のときはキーピンを狙うようにしよう。
対角で狙う
スペアは、ボールが曲がりにくくガターをしにくい対角線上から狙うことを意識しよう。
7番ピンを取るときを例にみてみよう。
レーンの右側から7番ピンを狙うスペアの取り方は、ガターになりにくく、オイルの残っている真ん中を通ることでボールが曲がりにくい。ミスをしにくいコースに投げることはスペアを取る基本だと覚えておこう。
対角線上でスペアを狙う理由
- ガターになりにくいコースを投げるため
- オイルを有効活用するため
ガターになりにくいコースを投げるため
スペアを対角線上に狙う理由の1つは、左側にガターがあるから。
ピンの正面から狙うとガターを無意識に避けて右側に投げてしまうのだ。
オイルを有効活用するため
スペアを対角線上に狙うもう1つの理由はオイル。レーンの外側に比べ真ん中はオイルが多い。
オイルは外側が薄くなっていることが多く、外側は曲がりやすくなる。まっすぐ投げているつもりでも、ボールの回転軸はまっすぐではない。左右どちらかに傾いた回転軸だと、ガターの真横(レーンの外側)を使うとボールが大きく曲がる可能性があるのだ。
とくに、1本だけを狙うスペアならボールの回転よりも球速を意識しよう。1本のピンを倒すのに、ボールに高回転をかける必要はない。ボールが曲がり始める前にピンに当てるぐらいのスピードボールを投げるほうがスペアを取る確率を上げられるのだ。
狙う方向に体と足を向ける
リリース時の足の方向を意識することで体の軸がぶれないフォームで投げることができる。
ボウリングはピンを倒すスポーツ。ピンに向かってボールを投球するスポーツ。足先がピンと関係のない方向を向いているということは、ピンに向かってボールを前に押し出せていないのと同じこと。
右投げなら左足のつま先の方向を倒したいピンに向けることを意識しよう。
体の軸がぶれている投球は、腰が逃げている投球。ボールを曲げたいがために、体が右を向いて左に投げるフォームになっているなら、左足の軸足の方向を意識してみよう。
スペアの基本はゾーンで狙うこと
残っているピンが少ないときにスペアを狙うのが難しいと感じるのは、1本のピンを狙おうとするから。
実際は、スプリット以外ではピンは1本でも少ないほうがスペアは取りやすい。7番ピンと10番ピン以外なら、1本だけ残っているピンを取るのは、ピン1本分+ボール2個分の幅に投げるだけ。
1本を狙うスペアは、3つのゾーンに投げることができれば取ることができる。ピンを1本狙うより、青・緑・紫のあたりに投げるぐらいのラフな感じでスペアを狙うほうが簡単なのだ。
中級者になるとスペアの練習量が減る
中級者以上になると、スペアの練習をする機会は減る。いろんなスペアを練習できるのは初心者の間と思っておこう。
中級者以上になると1ゲームで平均5回程度のストライクを投げるようになる。さらに、1投目でヘッドピンを外すこともほぼなくなる。
初心者の間は、ストライクにならなかったときに落ち込む必要はなく、スペアチャンスだと考えてスペアの攻略に力を入れてみよう。スペアを攻略することが200アップの近道なのだから。
【ボウリング】スペアの基本まとめ
ボウリングのスペアの基本は、スペアの取り方を覚えること。
スペアの取り方の基本は、キーピンを狙うことと対角線上で狙うこと。スペアを攻略することで、アベレージ160以上が当たり前になる。
派手さはないスペアを攻略することで200アップを量産できる派手なスコアになる。スペアの基本をおさらいしておこう。
【ボウリング】スペアの基本5つのポイント
- 1投目でできるだけ多くのピンを倒す
- スペアの取り方を知る
- キーピンを狙う
- 対角で狙う
- 狙う方向に体と足を向ける