今回は、ボウリングのプロテストからアベレージ200のコツをつかんでみよう。
ボウリングのプロテスト試験内容からアベレージ200のヒントを得る
ボウリングは、ボウリングの知識やボールなどの道具がなくても、ボウリング場に行けば手軽に楽しむことができるスポーツ。間口の広いボウリングだが、プロの道の間口が広いわけではない。
ボウリングは能力が数値化されるスポーツ
ボウリングはスコアを競うスポーツ。
球速や球質、ボールの曲がりなど、上手下手の基準はいろいろあるが、スコアを競うスポーツである以上、ハイスコアや高いアベレージを出すことを避けては通れない。
プロがいるスポーツでもあるので、上手くなりたい人はプロを目指す人のレベルを参考にするのが近道。プロテストを受けるかは別にして、ボウリングのプロの基準を知っておくことでレベルアップできる。プロテストの基準は、ボウリング上達の1つの目標にもなります。
受験生のスコアの動きを見るだけでも、ヒントをつかむことができる。今回は、プロテストの基準からアベレージ200には何が必要かを学ぼう。
ボウリングのプロテスト
ボウリングでプロになるには、プロテストに合格する必要がある。
プロテストは、公益社団法人 日本プロボウリング協会が行っている。詳細は、公益社団法人 日本プロボウリング協会のサイトを確認してほしい。
受験資格
ボウリングが上手だったら誰でもプロになれるわけではない。
ボウリングの受験資格には、在籍5年以上のプロボウラー2名の推薦が必要だ。推薦条件は、男子と女子で異なる。
男子の受験資格
前年度30ゲーム以上でアベレージが190以上を有すると認められた者
女子の受験資格
前年度30ゲーム以上でアベレージが180以上を有すると認められた者
なお、実技テストでは、補助器具の使用は認められていない。補助器具とは、手の甲や手首を固定する器具のことを指す。
ボウリングプロテスト試験内容
第一次テスト、二次テスト、三次テストがあります。テスト内容は男子、女子で違うので注意。
第一次テスト
第一次テストは実技試験。
男子の第一次テスト
男子は、1日15ゲームで4日間、トータル60ゲームを投球。合格基準点は、60ゲームでアベレージ200。
女子の第一次テスト
女子は、1日12ゲームの4日間、トータル48ゲームを投球。合格基準点は、48ゲームでアベレージ190。
第二次テスト
第二次テストも実技試験。
試験内容は第一次テストと同じ。西と東の会場で試験をするため、ホームグラウンドではないエリアでの投球がある。
男子の第二次テスト
男子は、1日15ゲームで4日間、トータル60ゲームを投球します。合格基準点は、60ゲームでアベレージ200。
女子の第二次テスト
女子は、1日12ゲームの4日間、トータル48ゲームを投球します。
合格基準点は、48ゲームでアベレージ190。
第三次テスト
筆記試験、面接など。
テスト会場
一次テストは東と西にわかれて行われる。二次テストは東と西の両方の会場で試験を受けることになる。
プロテストからボウリング上達のヒントをつかむ
- レーンコンディションをつかむスピード
- プレッシャー耐性
- 難しいレーンでもあきらめない
ボウリングのプロテストの試験内容からボウリングの上達のヒントをつかもう。
プロテストは男女とも1ゲームごとにレーンを移動する。ボウリングをしている人なら、この難しさがわかるはず。
レーンコンディションをつかむスピード
ボウリングの難しさは、レーンによって、あるいは、投げる時間帯によって、レーンコンディションが違うこと。ボウラーが回転をかけた投球を続けることでオイルが削られてレーンの状況も変化するのだ。
投球技術だけでなくレーンコンディションを掴む技術が必要
同じレーンコンディションで投げることができるとボウリングの難易度は下がる。
同じレーンコンディションが実現するとボウリングの難易度が下がるのは、ボウリングの理論を知っている人ほどハイスコアを出すことができるスポーツだから。
でも、オイルの状況は時間が経つだけでも変わるので、全く同じレーンコンディションで投げることはない。ボウリングを上達するためには、投球技術だけではなくレーンコンディションをつかむ技術が必要なのだ。
いいレーンに当たったときに確実にハイスコアを出す技術
プロテストがアベレージという定量評価の判断である以上、いいレーンに当たったときにハイスコアを叩きだすことは重要になる。
中級者以上は、レーンのコンディションを意識する。毎回、球速や曲がりが不安定であればレーンの状況をつかみにくい。レーンコンディションを早くつかむためには、安定した投球ができるようになることが近道。投球が安定している人ほど、レーンの状況をつかむのは早くなるのだ。
ホームグラウンドでも、オイルパターンが違えば(投げるレーンが変われば)全然違うレーンになる。初めて投げるレーンで、すべてのゲームで200アップをするのは難しい。いかに早くレーンの状況をつかみスコアを出していくかがアベレージアップには重要になる。
プレッシャー耐性
上手なボウラーに囲まれて、まわりでいいスコアを量産されるとプレッシャーになる。プロテストや試合などで、周囲でハイスコアが出ると落ち込む人がいる。
ボウリングは、自分との戦いだ。レーンと向き合い、自分の投球を続けることができるかがポイントになる。プレッシャーに弱いと、普段のパフォーマンスを発揮するのも難しくなる。緊張を克服し気持ちを安定させるために、投球前のルーチンを決めておくのも1つだ。
難しいレーンでも諦めない
プロテストでは、どんなレーンでもスコアを崩しすぎない、途中であきめないことが重要になる。
受験生のスコアを見る限り、プロテストを受けるレベルでもロースコアになる難しいレーンがあることがわかる。
セミプロレベルの受験生でも150~160あたりが出るレーンがある。難しいレーンでズルズル崩れてしまわないことが大切だ。悪いスコアが出ても気分を切り替えて次のゲームができるよう意識しよう。
単発のスコアではプロとアマの差がつきにくい?!
ボウリングは、プロとアマチュアの差が少ないスポーツと言われている。
1回の試合であれば、調子がよければプロに勝つアマチュアもたくさんいる。単発のスコアであれば、中級者以上は差が出にくいスポーツなのだ。
でも、プロとアマチュアの差がないスポーツではない。ゲーム数が多くなればなるほどプロとアマチュアの差は大きくなるのだ。
プロとアマチュアの差から学べることは大きい。プロ顔負けのアマチュアがいるのは確かだけど、そこそこ上手いレベルのアマチュアではプロに勝ち続けるのは難しいのだ。
プロとアマチュアの差
- レーンコンディションをつかむスピード
- 爆発力
- 勝負強さ
レーンコンディションをつかむスピード
ボウリングのプロテストの試験内容から、ボウリングはレーンコンディションをつかむスピードが重要。プロボウラーは、1ゲームずつレーンを移動してもアベレージ200を出すことができるのだ。
プロは、どんなレーンコンディションでもスコアを出す方法を知っている。プロとアマチュアの差の1つが、レーンを読むスピード。普段からレーンを読む力を身につけておこう。レーンをはやく読むために投げるコースを変えてみる、投げるボールを変えてみるなどの工夫をすることが大事になる。
爆発力
プロとアマチュアの差は、投球の安定感の差。
投球で、バランスを崩したりフォームが不安定なプロはいない。スポーツとしてボウリングをするのであれば、体幹を鍛えることも必要だ。
プロは安定感があるので、ストライクが出始めると止まらない。アマチュアでも、投球が安定している人はストライクが続く。
ボウリングを上達するには、安定した投球ができることがポイント。練習のときは、投球を安定させることを意識してみよう。
勝負強さ
プロとアマチュアの差は、勝負強さの差。
当然と言えば当然ですが、プロはボウリングでご飯を食べている。アマチュアは娯楽の延長線上にボウリングがある。生活がかかっている人と、生活がかかっていない人では差があって当然なのだ。
ボウリングを上達したいなら精神面を鍛える必要がある。
【まとめ】ボウリングのプロテストから学ぶこと
ボウリングのプロテストから学ぶことをまとめておきたい。
ボウリングの上達のコツは、ホームとアウェイを持つこと。
ホームグラウンドを持つことは、自分が得意なオイルパターンを持つことにもなる。アウェイでは、普段と違うレーンで投げることで新たな課題が見つかったり発見がある。
普段、遅いレーンで投げている人なら速いレーンで投げるなどいろんなボウリング場に遠征してみよう。
難易度の高い外側まで速いレーンを経験しよう
外まで速いレーンも難しいレーン。
入射角度をつけにくく、ボールも滑りやすくなる。ボールが滑り、普段より入射角度が浅くなれば残るピンも変わる。いつもと違うピンが残るのでいい練習になるはずだ。ストライクを続けるためには相当な集中力がいるので、普段外に膨らせてストライクコースに投げる人ほど、速いレーンに挑戦してみてほしい。
ボウリングプロテストの受験生のスコアから学ぶこと
- 投球を安定させてレーンコンディションを早くつかむ訓練をする
- イージーミスをしない
- ぎりぎり200で推移せずいいレーンに当たったときにハイスコアを出す
- 難易度の高いレーンでも腐らず出せるスコアを出す
- いろんなレーンコンディションで練習をしておく
プロとアマチュアの差
- レーンコンディションを掴むスピード
- 爆発力
- 勝負強さ
ボウリングで精神面を鍛えるポイント
- 練習量からの自信をつける
- 自分の強みを知る
- 試合などを経験して緊張感を持った投球をする
- ボールの指穴を調整してストレスなく投げられるようにしておく
- 深呼吸をするなど投球前のルーチンワークを決めておく
ボウリングは楽しみながら上達するのが一番。
上達するために難しいレーンばかりで投げる必要はない。難しいレーンを経験後に得意なレーンで投げるとハイスコアが出やすくなるので、自分の得意なレーンがわかってきたらたまには得意なレーンでハイスコアを狙いにいこう。
プロボウラーになりたい人が読んでおく本
2011年に発売されたプロボウラーの見聞録は、24人のプロボウラーが語る秘伝書。中級者以上は、通常の初心者向けのボウリング上達本を読むより参考になる。
ボウリングの本は書店に並んでいないこともあり、Amazonで探すのがおすすめ。
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